57歳のおじさんが、半年前に話題のNFTを購入していた
「NFT」って聞いたことはありますか? 一言でいうなら、作者や現在の所有者が証明されたデジタルアート作品のことです。
アートというと自分には関係ないもののように感じる人が多いかもしれませんが、もっとも身近なものに、TwitterなどSNSで使われるPFPアイコン(プロフィール画像)があります。
NFT PFP アイコンには、アニメ風のイラストもあれば、おもちゃのブロックを組み合わせたようなピクセルアートなど、様々なものがあります。値段は数百円から億単位のものまで、まさにピンキリです。
そんなNFTを購入した半年前の体験談をお話しさせて下さい。パソコンが苦手な57歳のおじさんですけどね。そこには、想像もしなかった“ときめき”と、半年後の想定外の“お得”がありました。
日本国内のNFT PFPアイコンのホルダーは、2022年10月現在およそ10,000人程度と見られています。(Ninja DAO調べ)。その希少な10,000人の中に、57歳のオジサン=私も含まれているんです。
57歳が理解するNFTの基本
体験談の前に、まずはNFTをざっくりと理解しましょう。
インフルエンサーのイケダハヤトさん(※)はNFTを次のように解説しています。
※イケダハヤト氏:Twitterフォロワー数34万人、登録者数40,000人のコミュニティを持つNFTコレクション 「クリプト Ninja」のファウンダー
”ぼく なりの 解釈 を お伝え する と「 シリアル 番号 が 振っ て ある、 唯一無二 の デジタル データ」 が 一番 わかり やすい 表現 だ と 思い ます。 特に、 今流行っ て いる NFT は「 ただ の 画像 だ けれども、 世界 に 1 枚 しか 存在 し ない こと」 が ポイント です。”
(出典:イケダハヤト.『億り人が徹底解説! 初心者向けNFTの入門書 』)
もう少し補足すると、世界に一つしかない画像には値段がついています。売買することができ、投資対象として利益を上げられる場合もあります。
※投資は資産価値の低下など損失のリスクがあります。個人の責任と判断のもと行ってください。
たとえば、NFTとはデジタルクラウド上でシリアル番号が振られたアニメのセル画と考えればイメージしやすいでしょうか。
57歳がNFT、CNPを購入したきっかけ 環境は大事だよねってはなし
このクラウド上のセル画をパソコンが苦手な57歳のおじさんが購入に至ったきっかけから話しますね。
NFT購入のきっかけは、私が所属するオンラインコミュニティ「フリーランスの学校(以下、フリ校)」のという環境にありました。のなせる技でしょうね。私はフリ校というオンラインスクールの生徒です。
そこは、デザイナーや、YouTuber 、ブロガー、ライター、NFTコミュニティ運営者など、フリーランスで働く人達がひしめくクローズドコミュニティです。メルマガに登録して動画講義をすべて受講後、審査を経て参加を認められています。
普段からWeb界隈の情報交換や講義などが活発に行われていて、頻繁に彼らのやり取りを見て情報を得ているのです。
先述のイケダハヤトさんも顧問として関わりを持っていて情報提供をされたり、場合によっては生徒たちの相談や質問にも対応して下さったりしています。
2022年の5月15日、「CNP(Crypt Ninja Partners)」というプロジェクトで22,000体ものNFTが発売され、大成功をおさめた話はNFT界隈ではいまだに大きな話題です。現在も値段が上がりしつつ、盛んに売買されています。
CNPとはCrypt Ninja Partnersの略称。そのイケダハヤトさんが運営に携わって絡んでいる「クリプトNinja」 という巨大なコミュニティのパートナーというコンセプトです。
クリプトNinjaコミュニティのデザイナー、エンジニア、マーケター、コミュニティマネージャーなどがサポート、準備を進め発売前からヒットが期待されていました。
フリ校の中でもCNP発売の1か月以上も前から、購入の話題で持ちきりでした。発売初日には在校生達が次々と購入しコミュニティ内のアイコンをCNPに変えていく中、「私も早く替えなくては」と焦りながらも購入に至ったのです。
57歳が話題のNFT、CNPリリース時の購入で苦労した話
購入は大変でしたね。57歳のパソコンが苦手なおじさんには一苦労。
繋がらないんですよ。NFT購入までの操作の難しさや発売初日の接続の混み具合から、2日にわたりおよそ10時間以上かけて2体買うのがやっとでした。
OpenseaというNFTの購入市場に、数分繋がってどれが良いかと迷っている内に接続が切れてしまいました。
何度も接続を試みましたが、CNPの売場にはなかなか繋がりません。次に繋がった時には、目星をつけていたNFTはすでに売れていてしまい、また迷っているうちにまた切断。この繰り返しです。
マウスを持つ手には、じんわりと汗がにじみ出てきました。
こんな画像がすぐ出て切断されます。バカにされているような気分↓
フリ校仲間の購入状況をコミュニティに覗きに行くと、皆が続々とアイコンをCNPに替えている!
自慢げにテキストコミュニケーションしていました💦
再度、Openseaにアクセスを試み、4回目のアクセスでやっと購入に至ったような??
長く感じられる数分の後、メタマスクというデジタルのお財布の中に私が購入したNFTを目にしたときには、思わず胸にこみ上げる何かが……
購入したばかりのアイコンをCNPに替えて、早速、コミュニティの皆さんへお披露目。複数の「いいね」を頂いて、何とも言えないほっこりした気分を味わいました。
57歳のおじさんが話題のをNFT購入したときめき、その後
ウォオレットの中の、わがCNPを改めて見るとなんとも言えない愛おしさ。思わずパソコンのディスプレイの中のNFTを撫でたくなる衝動、ときめきを感じたものです。
NFT PFP アイコンの購入体験を振り返ると、56歳のおじさんが、童心のときめきを味わえる尊いひと時でした。
たとえるならば、昆虫採集が好きだった私が特大のオニヤンマに虫網を構え、何度も空振りした末に網に収めたような感覚でしょうか。大切に虫かごに入れたオニヤンマを友人に自慢して、誇らしい気分を味わった、そんな無邪気なひと時のようです。
昆虫採集との違いは、捕獲するのにも購入費用やガス代と呼ばれる手数料がかかること。そして市場価値がついて時には何倍にも跳ね上がるデジタルのものである点。
ご参考までに、感動の購入をしたCNPの価格は5月15日には日本円換算で7000円程度だったものが、10月10日現在およそ17万円相当の価格で取引されています。含み益は16万円ちょっと、という信じがたい含み益が出ています。
意外にも、その含み益に対しては、ときめきを感じません。というより、愛おしくて手放せないというのが本音です。
NFT購入と保有の感情は体験するために、まずは一つ買ってみましょう
狭いコミュニティの中の流行に流されるように購入したNFTです。その購入を通じて得たものは、デジタルなものにも関わらず、少年時代のようなときめきでした。というか人間くさい感情。
画面の中の、触ることもできないデータ。しかし、それが世界に一つの、自分だけの所有物であるという証明が、心を震わせます。
くどいようですが今のところ、手放す気は全くありません。このNFT PFPアイコンのときめきは、実際に手にした人にしかわからない感情でしょう。購入→所有→仲間との共感を経験しないと理解できないものです。
ここまでご覧になったあなたがNFTをお持ちでないなら、この記事をきっかけに何かしらのコミュニティに繋がり、購入にトライして同じときめきを味わって欲しいものです。
含み益は保証の限りではありませんが(笑)